おむすびとおにぎり
地震があってから、
炊き立てのごはんをすぐにおにぎりにする習慣になりました。
中には具を入れず、塩だけのシンプルなもの。
おにぎりを作っていて、ふと以前読んだ本の一節を思い出しました。
それはおむすびとおにぎりの違い。
おむすびは「むすぶ」という言葉に神様という意味があり、
神様を山に見立てて三角の形なのだとか。
一方でおにぎりは文字通り力強く握る、
あるいは「鬼を切る」という魔よけの意味もあるのだそうで、
炊いたご飯を手で形作るだけの料理に、
そんな深い意味がこめられていることに驚きつつも、
ただお腹を満たすだけでなく、
私達の精神も高めてくれるこの料理に改めて感謝しなくてはと、
しみじみ思ったのでした。
まさに日本人のソウルフードですね。
さあ、明日もおにぎりを握って、
震災という鬼を切らなくっちゃ。